克明さん

01.就職の書類通過率90％！多くのメディアに取材されている写真館

克明さん：1941年に父がここ高津で写真館を開きました。高津警察署が近いこともあり、当時は警察の鑑識写真を撮影したりもしていたんです。それからこの地で77年。わたしは20歳から54年にわたり写真を撮っていますが、お客様に喜んでいただけるように、要望は受け入れる、ニーズに応える、「ありがとう」の気持ちを大切に、写真館を経営しています。

寄里枝さん：書類審査が通る就活写真が話題になってから、全国からたくさんの方にお越しいただけるようになりました。きっかけは長女の就職。写真が重要視される女子アナウンサーの入社試験で、民放2局、地方2局の書類審査に通過したんです。それが噂になり、今では年間4,000人以上の写真を撮らせていただいています。

02.時に厳しく、写真以外のこともフォロー

寄里枝さん：就職写真を撮りに来た方には、いろいろとアドバイスをしているんです。余計なお世話かもしれないけれどね（笑）。

最初にアンケート用紙に記入をしてもらうんですが、その時の立ち振る舞いとか、アンケートの渡し方とか、足は組んでいないか、不要なアクセサリーをしていないかなどチェックしては、気になることがあれば、フィードバックしています。決して人格の批判はしないけど、証明写真は「相手にどう見られたいか」が大事ですからね。

寄里枝さん

克明さん

03.話をしながら、表情を引き出していく

克明さん：リラックスした、いい表情を引き出すために、お客様とはたくさんお話をしています。

寄里枝さん：主人は子どもと遊ぶのが上手ですね。フラッシュを怖がるお子さんもいるので、風船やシャボン玉で遊んでリラックスしたところで、短時間でさっと撮影しています。わたしも、もともと助産師だったので小さいお子様の撮影は安心してもらえます。

他にも、タッチングといって、体に少し触れることでリラックスしてもらったりしています。写真を100点満点にするために工夫をしています。

04.家族写真には、物語がある

克明さん：お宮参りや七五三、成人式、家族写真、遺影、学校のアルバム撮影など、さまざまな撮影をしていますが、なかでも家族写真は、物語があって撮り甲斐がありますね。ページを足していけるアルバムをお渡ししているので、毎年、いらっしゃるご家族も多いです。

寄里枝さん： 22年間、通ってくれているお客様も。お子さまを妊娠中から撮り始めて、家族が増えたり、お子さまが成長していったりするのを目の当たりにできるのはうれしいですね。家族でバンドっぽい写真を撮ったり、みなさん、楽しんでいらっしゃいます。

寄里枝さん

高津駅

05.大山街道があり、歴史ある高津。住む人々は親切で温かい

寄里枝さん：写真館にいらっしゃるお客様をはじめ、高津に住んでいる人は親切で温かい人が多いです。古くから住んでいる人は、地主でゆとりがある方も多いですし。

他にも、タッチングといって、体に少し触れることでリラックスしてもらったりしています。写真を100点満点にするために工夫をしています。

06.二子玉川や溝の口が近いけど、緑があり川がある、豊かな高津

寄里枝さん：高津は、急行は止まらないけれど、東京へ出やすい便利な街ですよね。溝の口に自転車で行けば、ドンキホーテや東急など普段使いのお店がたくさんあるし、ちょっとおしゃれなお洋服に着替えて二子玉川に行けば、高島屋や二子玉川ライズがある。駅周辺には、病院もあるし図書館もあるし、学校も近いし、塾もあるし、住みやすい街だと思います。

しかも、緑があって、多摩川がそばで、自然を感じられるのは魅力だと思いますよ。

多摩川

克明さん、寄里枝さん

07.新しく住まわれる方々と一緒に街を作っていきたい

克明さん：高津には、昔から住んでいる人もいれば、新しく越してこられた若い世代もたくさんいます。先ほどもお話ししたように、商店街を中心として、新旧の住人の融和を図り、街を盛り上げていこうとしています。役所の人も皆親切です。これから高津に引っ越してくる方にも、高津の街にふるさとを感じて欲しいですね。

寄里枝さん：高津はいいところ。ぜひ、一緒に街を作っていきたいですね。「良い街づくりは人から」だと思います。親切にして欲しいから、人にも親切にして、コミュニティを育てていけたらと思います。ぜひ、お茶屋さんやお米屋さん、地酒が揃う酒屋さんなど、古い商店にも顔を出してみて。温かい人のつながりが生まれると思います。