
事業主:株式会社モリモト
設計・監理・デザイン:株式会社青木茂建築工房
施工:五洋建設株式会社
敷地面積:337.73m2
建築面積:238.74m2
構造・規模:RC造地上5階地下1階建
延床面積:1539.35m2
竣工:1969年(築36年)
リファイン工事完了日:2005年1月
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耐震性能・高さ制限・容積率等既存不適格な部分と、設備・内外装の劣化が存在する築36年の既存建物。床面積の維持、確認申請の必要ない工事が絶対条件となった。外部は躯体のパッケージと、室外機置き場や設備チャンパーの位置を調整し、市松模様のデザインとした。内部は既存耐震壁の開口によりプランに自由度をもたせ、既存躯体の規制からの脱却を計った。耐震補強・環境評価は当然考慮し、最新測量技術による実験も試みた。
デザインのポイント
1.「如何に解体を少なくするか」
耐震性能とデザイン自由度にマイナス面があるが、特に過密都市において騒音(近隣)対策さらにコスト対策となる。構造の安全性は確認し解体自体が仕上げになるようにデザインした。
2.「既存躯体の規制を可能性に」
既存躯体は絶対条件だがその規制によりデザインや事業収支に影響する。構造性能と法規の確認を行いながら通常行わない耐震壁に開口をとることでよりプランに自由度をもたせた。
3.「既存躯体の迅速かつ正確な把握」
リファインには絶対条件でより高い精度、調査時間の短縮化が不可欠。三次元レーザースキャンの最新技術による実験を一部試み今後の設計の省力化と施工精度の向上が期待できる。
株式会社青木茂建築工房
代表取締役 青木 茂
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