株式会社モリモト 2005年度グッドデザイン賞受賞マンション「カスタリア都立大学」

“老朽化”と“ライフスタイルの変化”「緑ヶ丘シャトー（旧称）」が抱えていた問題点とその解決

既存建物東側低層部
既存建物は、エントランスを設けておらず、1階は駐車スペースとなっており、左手の階段を上がった2階にメールコーナー等が配されていた。

リファイン後の
エントランスアプローチ
リファイン計画では、東側前面道路にエントランスホールを設け、入居者の利便性を高めると同時に、駐車場の壁を廃し、開放感のある計画とした。

既存共用廊下・EVホール
年月の経過が一目瞭然の共用廊下。採光・換気のための開口部を設けているが、全体的に薄暗く、消防設備や各住戸の給湯器が廊下に張り出し、凹凸が目立っていた。

明るく清潔感のある
共用部にリファイン！
ホワイトをベースにブラックをアクセントカラーとしたことで、以前と比べ明るく、清潔感のある共用廊下となった。

既存の2DK住戸
DK+和（6.0畳）+和（4.5畳）で構成された2DK住戸。築年数の経過を感じさせる設備・仕様となっていた。

リファイン後
2DKの住戸を1DKに変更し、DKと洋室は、引き込み戸を採用し、入居者のライフスタイルに合わせて利用できる平面プランとした。

既存　浴室・トイレ
最近では、あまり見ることのできなくなった貴重な風呂釜つきの浴室。時の経過とともに汚れや老朽化が目立つようになっていた。

浴室・トイレもリフレッシュ
既存の2DK住戸には、洗面が設けられていたが、今回のリファインでは、ワンルームタイプの住戸にもサニタリールームを採用。浴室も清潔感があり、手入れのしやすいユニットバスとした

賃貸住宅として人気のエリアに位置するのが、外壁タイル落下防止のためネットが張り巡らされた外壁や、共用部・専有部ともに設備の老朽化が目立つ築36年の物件であった。さらに、建物竣工当時から現在では、生活スタイルは大幅に変化かつ多様化し、和室主体の間取りで現在のニーズとは必ずしも一致しておらず、時代に即した設備等を取り込んだ間取りを実現することで、立地的に多いワンルームのニーズを満たすことをめざした。