初めて現地を見た時、前面道路が海辺まで続いているような印象を受けました。また本プロジェクトは15階建て。上層階では海まで見渡すことができる高さを誇るため、『上昇感』あるファサードにデザインしました。中心を最上階まで貫くマリオンと、東側6階から最上階まで、ロの字で囲んだマリオンの組み合わせで上部へと意識が向かうように設計。また南西側2スパンでは道路からの視線を受け止める基壇部を創り出しました。マリオンや基壇部手摺りにはコンクリート打放しを採用。ガラスの透明感とコンクリートのモダンでシャープな印象によって、海辺に近い雰囲気を描き出したいと考えました。
エントランスホールは動線から外れた場所に作ることができたため、ゆったりとした落ち着きあるデザインに。風除室側の壁は暖炉のような佇まい、もう一方は住まう方を出迎えるゲートとして、それぞれ間接照明を用いて空間のアクセントとしています。またソファーの背面壁は横ラインが特徴的なトラバーチン風のタイルを用いて、「海らしさ」を感じ取れるように設計。外部のシャープな印象から自邸へ向かうにつれ、温もりを感じられる素材を徐々に増やすよう配慮しました。
エントランスホール完成予想CG
外観完成予想CG
※掲載の外観完成予想CG、エントランスホール完成予想CGは計画段階の図面を基に描き起こしたもので、実際とは異なります。雨樋・軒樋・エアコン室外機・給湯器・避難器具等表現されていない設備機器等がございます。設計・施工等の理由により変更になる場合があります。また、植栽は特定の季節や樹種および入居時の状態を想定して描かれたものではありません。
エントランス完成予想CG
辻堂の街に潤いと賑わいを与える存在として。加えて駅からアプローチした際には視線を受け止める役割として、南面エントランス前に緑地帯を設けました。
高木は外観の雰囲気を崩さぬよう、葉が小さく、枝ぶりのすっきりとした樹種を選定。
足元の植栽帯には自然の石(景石)を贅沢に配し、上質感を高めています。
エントランスホール完成予想CG
※掲載のエントランス完成予想CGは計画段階の図面を基に描き起こしたもので、実際とは異なります。雨樋・軒樋・エアコン室外機・給湯器・避難器具等表現されていない設備機器等がございます。設計・施工等の理由により変更になる場合があります。また、植栽は特定の季節や樹種および入居時の状態を想定して描かれたものではありません。※掲載のエントランスホール完成予想CGは計画段階の図面を基に描き起こしたもので、実際とは異なります。設計・施工等の理由により変更になる場合があります。
DESIGN
デザイン監修
2005年工学院大学大学院終了後、南條設計室に入社。ピアース祐天寺等の数々のモリモト物件のデザインも担当。グッドデザイン賞など、多くの賞も受賞しています。
ピアース祐天寺(2020年11月竣工予定)
ピアース麻布十番(2019年竣工)