DESIGN

気品と風格の
レジデンス。

その名に「レジデンス」を刻む矜持。
都市の感性に呼応しながら、
気品と風格を湛える造形美を描く。

温もり漂う重厚な表情の中に、
都市のアーバニティをデザイン。

建物全体の外壁には、明るいブラウン系のせっき質タイルを採用。レンガ積みのような表情を生み出し、レジデンスとしての温もりと重厚感を演出します。メインファサードには、石のような質感を持つ、ウォームグレーの大判磁器質タイルを施したマリオンをデザイン。垂直ラインと水平ラインのダイナミックなグリッドにより、都市のアーバニティを感じさせる端正な佇まいを描き出しました。

植栽や錆御影石の自然の美しさが
優雅にエスコート。

広々とした間口と深い奥行きを確保したサウスエントランス。季節感漂う豊かな植栽を配するとともに、隣地境界や正面の壁には自然石ならではの野趣溢れる錆御影石をふんだんに採用。緑や石の自然の表情が訪れた方を優雅に迎え入れます。また、館銘板としてデザインした中央の柱には、暖色系を中心とした素材に対しアクセントとなるダークグレーの御影石を施し、めりはりのある都市的な空間を構成しています。

日常に高揚感を演出する
シンボリックなラウンジ。

エントランスホール（サウスエントランス）は壁面にほのかな縞模様を描くアイボリーの大理石を採用し、静寂と気品を湛える空間をデザイン。一角には、モダンデザインのファニチャーを配したラウンジを設置。背面に錆御影石とブロンズミラーによるデザインウォールを設けることにより、日常の動線の中で心地よい高揚感に包まれる象徴的な空間に仕上げました。

建物の美しい表情を織りなす
多彩なマテリアルを採用。

「ピアース渋谷本町レジデンス」では、建物の随所に豊かな質感を放つマテリアルを採用。外観デザインのベースとなる外壁には、土の名匠「織部製陶」が一枚一枚手仕事で焼き上げたオリジナル素材「クレイマイスターライト（せっき質タイル）」を採用。その他、マリオンの大判磁器質タイル、敷地境界やラウンジ背面の壁に施した錆御影石、エントランスホール壁面の「トラバーチン（大理石）」など、それぞれの素材が持つ豊かな風合いが住まいの美しい表情を演出します。

土にこだわり、
命をふきこむ「織部製陶」。

1978年の創業以来、手仕事にこだわり、設計者が思い描く唯一の建築を世に生み出すため、タイルやレンガなどを作り続けている「織部製陶」。原料は世界的にも産地が限られている、美濃地方の焼き物に適した貴重な白い粘土。一般的なタイルは 1,200 度から 1,250 度で焼かれるところ、「織部製陶」では最高 1,320度の高温で焼き締めることで、耐候性があり耐用年数の長い高品質なタイルを実現しています。

レジデンスとしての気品と
都市的な美しさが
同居する建築を求めて。

新宿の高層ビル郡に近接しながら、高台の良質な住環境が広がる計画地に相応しい建築であるために、レジデンスとしての気品や風格の中に、都市のエッセンスを感じることのできるデザインを目指しました。その手法として、外壁のせっき質タイルをはじめ、自然の風合いを持つ素材を数多く採用し、温もりと品格のある表情を描き出しています。さらに、ファサードのグリッドデザインやめりはりのある色彩計画などにより、都市的なニュアンスを無理のないバランスでアレンジし、建築意匠に落とし込みました。住まいとしての静寂、安心感、清潔感、快適性を前提としながら、外観や共用空間の各所に施した象徴的なシーンに住むことの誇りを感じていただき、いつまでも愛され続ける建築になればと願っています。

• ARCHITECT DESIGNER

  アーキサイトメビウス　
  プロジェクトマネージャー

  菊地　恒夫

  都心のハイグレードマンションを中心に邸宅建築で活躍するアーキテクトデザイナー。「空間に静寂を求める」設計・デザインが高く評価されている。同社では「ディアナコート目黒」・「ピアース赤坂」等を手掛け、「ディアナコート祐天寺翠景」ではグッドデザイン賞も受賞している。

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