世田谷区の新築分譲マンション「ピアース三宿」

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世田谷区の新築分譲マンション「ピアース三宿」 デザイナー

森田デザインの発想力に迫る インテリアデザイナー森田恭通

今、インテリア業界の話題を独り占めしているといわれるデザイナー、森田恭通氏。モダン、ゴージャス、セクシー……といった言葉で語られるように、森田氏の手がける空間は、高感度でおしゃれな人たちが集まる場所として注目を浴びる。飲食店のみならずオフィス、ホテル、マンション、そしてアジアやニューヨーク、ハワイまで、その活躍の場はとどまるところを知らない。時代を先取りするシャープな感性とはどこから生まれるのか。東京という都市を通して、森田氏の住空間デザインの発想力に迫る。


―森田さんは関西と東京、さらには海外を拠点に活躍されているわけですが、それだけ東京という都市を客観的にご覧になっていて、東京の魅力とはどんなところにあるのでしょうか。
「大阪や神戸でも中心地と言われる地域では、商業地区と住宅地域が意外に離れてるんですね。しかし、東京というのは商業地域と住宅地が隣接していて、そういう地域が都内にはたくさんあるのが特徴だと思っています。たとえば三宿だったら三軒茶屋や渋谷も近いし、もっと行くと代官山や恵比寿、さらには西麻布、六本木という商業地域がひかえている。住宅地と商業地域が隣接していることで、とても楽しい街になっています。それが東京の魅力だと思います」

―たしかに商業地域が点在していて、その隙間に住宅街があるというのが東京の特徴ですね。
「だからどこかにご飯を食べにいくとか、仕事でミーティングするにしても場所で悩まないのが東京のよさですよね。しかも住宅地と商業地域の間には緑も多い。東京は住みにくいという話もありますが、僕個人としてはこんな住みやすい街はありませんね。世界中探しても、こんな都市ってないと思いますよ。街に活気があって、暮らすための環境も整っている。静と動がリンクしていて、自分のスタイルによって住みたい地域を選べるし、いろんな刺激があるのも魅力だと思います」

―森田さんは商業施設や集合住宅などで個性的なデザインの優れた作品をおつくりになっていますが、そのアイデアの発想はどこからくるのでしょうか。
「いろんなプロジェクトを同時に数多く抱えていて、締め切りが迫るとどうしようかなっていつも悩んでいるんですが(笑)、ひとつだけ言えるのは、店であっても住宅であっても1軒1軒すべてがオートクチュールだということなんです。その地域の立地条件を考えて、どんな人たちが利用するのか。海外のホテルならばどこの国で、地元の人相手なのか観光客相手なのか、一つとして同じケースはないわけですよね。同じ例がないということは、そこにしかないオリジナリティをどうやって出すかが大切です。引き算じゃないですが、いらない部分を削っていって必要な部分だけ残していく。いい意味での差別化をどうつけるかをいつも考えています。だから奇をてらうような発想はあまり考えないですね」

―そこに住まわれる方の人物像もお考えになりますか。
「ええ、そこが重要ですね。こんな人物に住んで欲しいと勝手に想像して、映画のワンシーンじゃないですが、頭の中で住む人たちのことを考えて、こういうファッションを着て、こういう部屋のここに座って、食事をしてベッドに入ってというようにつなげて考えていきます。どういうことを彼らが望んでいるか、自分なりにストーリーをつくっていくわけですね。もしかしたら、それは僕自身なのかもしれませんが、自分がその空間に行ったら、楽しむためにはどんなデザインがいいのかなって。だからマンションだったら尖ったピカピカのデザインではなく、温かみのあるオーソドックスなものをつい求めてしまいますね」

―一般住宅と商業施設とでは考え方が違う?
「住宅と商業施設では僕の場合は明らかに違いますね。商業施設というのは週に1回とか月に1回ぐらい訪れる場所ですから非日常な空間ですよね。しかし、住居というのは人間が暮らす場所で極めて日常的な空間なわけですから、考えかたも180度違ってきます。その日常の中でのセンスがある部分をどうユーザーに伝えていくかが大切だと思っています


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1) Fusion Dining「Ken's Dining 心斎橋」
2) Dining Bar「銀座隠酒蔵 HAJIME」
3) Empire Hotel Main Dining「橙家HK」
4) Office「Goodwill Group」
5) 「ラトリエ ドゥ ジョエル・ロブション サロン・ドゥ・テ」

―デザインのヒントはどんな時に考えるんですか。
「オフの時間かな(笑)。1ヵ月に何日も休みがとれないんですが、友人たちとご飯を食べたり、飲みに行ったりとか、すごい普通の生活ですが、そういう時にパッとひらめくことが多いですね。そのアイデアも書き留めないタイプで、頭の中にしまっておく。それでも消えないプランというのが結構使えるんです。その最初のプランでプロジェクトが決定されることは多いですね」

―京都の嵐山の駅舎では青竹を使ったり、ピアース三宿でも天井やホリゾントにレザーを使用していますが、自然素材を上手に使うのも森田デザインのような気がします。
「そうですね。人工的な素材ってどこか無理があるようで苦手なんです。自然の素材ってやっぱり飽きがこないし、人間の目で見ても安心できますよね。最近手がけたニューヨークのレストランでも敢えて陶器や茶碗、お皿などの土ものを組み上げた照明で和的なデザインにしたんです。ニューヨークのレストランとかバーというと人工的な照明でクールでかっこいいイメージですが、僕は逆の提案で温かでモダンな空間をつくった。そうしたらすごい人気で、もう予約がとれない店になってしまいました(笑)。これも地域や来る人のことを考えたオートクチュールのひとつの在り方だと思っています」

―最後にこれからの東京のマンションを考えた場合、森田さんなりの夢があったらお聞かせください。
「東京に限ったことではないんですが、日本というのは土地が高いのでどうしてもマンションを建てるとなると高層にならざるをえませんよね。しかし、その逆の発想で高層の住宅施設があって、さらにもう一つ、敷地内の道路を隔てた更地の高さに離れのような小さな住居があるマンション・プロジェクトがあってもいいなと思っています。それが一つの平面で無理ならば、もう1本ずれた道や公園を隔てた丘の上にあってもいい。そんなリゾート感覚にあふれたマンションが東京にできればいいなと思っています。もちろんビジネスモデルの中での収支を計算すると難しいでしょうが、そういう理想的な住居を望んでいる人は絶対いるはずです。もし実現することができたら、これは絶対に売れると思っています(笑)」

―今日はどうもありがとうございました。


有限会社グラマラス代表。1967年、大阪生まれ。時代をリードする飲食店を次々とデザインし、今もっとも注目を浴びているインテリアデザイナー。2001年、香港プロジェクト「DAIDAIYA HK」で大成功を収め、上海、マレーシア、ニューヨークなど、活躍の場を海外にも広げている。JDC優秀賞、Will Chingデザイン賞などを受賞。「ピアース三宿」では、外観、共用空間の監修をはじめとして、住戸プランニングとインテリアコーディネートを担当。
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